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vol.04 シネマカメラをライブコマースで使う意味

 

こんにちは!GIFTVOX 映像事業部イイヅカです。

 

前回記事では、私達が普段使用しているカメラ機材に関するお話をしました。

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その中でも、BlackmagicDesign社製のカメラ URSA Mini Pro 4.6K G2 については、各種コンサート・ライブの収録・配信のみならず、アパレル系のライブコマース配信でも使用しています。

 

このカメラは、本格的な映像制作や、コンサートのライブ配信などに用いる大型の機材です。ミラーレス一眼のような小さなカメラよりもスペースは取りますし、予算も上がってしまいます。広い会場で大きな機材を使うコンサート・ライブに比べ、ライトな機材で済むようなイメージがあるライブコマースですが、もちろん理由があってURSAを使っています。

 

今回は、なぜライブコマース配信現場で URSA Mini Pro 4.6K G2を使うのかを解説していきたいと思います!

 

 

ちなみに、配信事業部の記事でもライブコマースについて取り上げております。

ライブコマースの基礎知識などはこちらからどうぞ。

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URSAを使うようになった経緯

私達がアパレル系のライブコマース配信を行うようになった当初は、主にSONY αシリーズのミラーレス一眼(α7SIIIなど)を使用していました。その後、SONY FS5IIを使用していた期間を経て、最終的にURSA Mini Pro 4.6K G2を使うようになりました。

 

ミラーレス一眼使用時の問題点 (SONY αシリーズ)

まず、ミラーレス一眼を使っていた際の問題点は、熱問題です。

シネマカメラやカムコーダーに比べて小型なミラーレス一眼カメラでは、ファンを搭載していない、内部が密閉されているなどの理由で熱が籠ることが多いです。

特に、長時間の動画撮影やHDMI出力を行った場合、録画が止まったり、電源が落ちてしまうほど高熱になることがあります。実際に、カメラの電源が落ちてしまい、電源を入れなおすまではそのカメラは使えない、ヒヤヒヤする場面もありました。

この熱問題を解決するため、ミラーレス一眼に比べ排熱処理が優秀かつ、ラージセンサーで画質が良いSONY FS5IIを使用するようになりました。

 

FS5II使用時の問題点

使用カメラをFS5IIに変更し、熱問題については解消しました。しかし、しばらくすると、赤や橙、紅色などの差が出ない(すべて同じ色に見える)、カーキやベージュと言った色のアイテムがグレーに写ってしまうなどの色問題が発生しました。

これは、SONY製品の撮って出し映像の問題(青色に弱い)の他、センサーが赤外線や紫外線といった不可視光線を捉えてしまい、肉眼と異なった色に見えてしまうといったことが原因として考えられます。近年発売されたほとんどのカメラ製品においては、不可視光線をシャットアウトするIRフィルタが搭載されています。従って、カタログスペック上では問題がないはずですが、メーカーや製品によって性能に差があるようです。

URSA Mini Pro 4.6K G2とSONY製カメラを並べて比較テストを行ったところ、前者の方がカーキやベージュの色が正確に出ました。また、BlackMagic製のスイッチャーやソフトを使えば、カラーグレーディングソフトのように微妙な色調整を行うことも可能です。この機能を使うことで、赤色などが同じ色に見えるということも起こらないようになりました。

カメラやスイッチャーに加え、カメラコントローラーも持ちだす大掛かりな構成にはなりますが、正確な色再現を重視し、URSA Mini Pro 4.6k G2を使用することにしました。

(ちなみに、URSAもFS5II同様に、排熱処理はミラーレス一眼より優秀です。)

 

 

URSAを使うメリットまとめ

・排熱処理が優秀

→ミラーレス一眼カメラよりも排熱処理が優秀であるため、

 配信中に録画が止まったり、電源が切れたりする可能性はかなり低いです。

 

・正確な色再現が可能

→撮って出しの色が綺麗なセンサーを搭載している上に、

 カメラコントローラーやソフトを用いれば微調整も可能。

 商品の色を正確に映し出すことができます。

 

 

一方で… URSAを使う際の注意点

非常に優秀なカメラですが、もちろんデメリットもございまして……

 

このカメラのISO感度は、上限が3200です。色の再現性などを鑑みると、ISO1600あたりが限界かと思います。25600、51200といった値まで感度を上げることが可能な最近のデジタルカメラ製品の中では、かなり上限が低い方だと思います。

従って、映像用の照明機材などを用いて、ISO感度を可能な限り下げるようにしなくてはなりません。ちなみに弊社では、Aputure LightStorm 300Xを2,3灯使用しています。

 

一眼系の機材に比べ、カメラ自体が大柄になるだけでなく、カメラコントローラー、照明機材等、必要な機材がどんどん増えていってしまうのが難点です。

 

 

まとめ

というわけで、今回はBlackmagicDesign社製 URSA mini pro 4.6K G2をライブコマース配信に用いるメリットのご紹介でした。

 

ライトな機材で手軽に行えるイメージのあるライブコマースではありますが、機材の性能や信頼性を鑑み、シネマカメラであるURSA Mini Pro 4.6K G2を使っております。

1台で70万円以上する高価なカメラですが、その価格以上の性能を持ったカメラであると思います。弊社映像事業部では、URSA Mini Pro 4.6K G2/12Kを所有しており、ライブコマース配信も定期的に行っております。高品質な映像を用いたライブコマース配信をご検討の方は、是非ご相談ください!

 

 

 

 

 

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