こんにちは!GIFTVOX 映像事業部イイヅカです。
スマートフォンのカメラは、年々性能が向上しており、大型のセンサーを搭載した機種や、複数のレンズが搭載されている機種なども続々登場しています。
これらのスマートフォンでは、撮り方や編集を工夫して行うと、本格的なカメラで撮影したかのような映像に仕上げることが可能です。そこで今回は、スマートフォンで動画を撮る際のコツやテクニックをご紹介したいと思います!
また、映像事業部のYoutubeチャンネル「DAT」にも、ご紹介したテクニックを使った動画をアップロードしております。そちらも併せてご覧ください!
この動画は、すべてiPhoneXSを手持ちで使用しています。2018年に発売されたやや古い機種での撮影ではありますが、撮り方や編集を工夫することで、”それっぽく”撮影することが出来ました。また、編集は、パソコンに転送し、Adope PremiereProCCで行いました。
スマホ動画撮影の基本テクニック
脇をしめてブレを軽減
動画を撮る際にブレを軽減させるためには、カメラをなるべく胴体に近いところで固定することが重要です。脇をしめて肘が脇腹についた状態で撮影すると、安定した姿勢で持つことができるので、手ブレが大幅に少なくなります。
身体全体を使ってスマホを動かす
カメラを左右に動かすパンや、縦に動かすチルトといった手法を使う際にも、上記の通り脇をしめたまま撮影すると手ブレが減らせます。
手腕のみを動かすのではなく、腰から上をひねるなど、身体ごと動かすことを意識することで、手や肘を固定したまま撮影することが可能です。
AE/AFロック機能を活用する
AE(Automatic Exposure) とは、自動露出(映像の明るさを自動調整する)機能、
AF(Auto Focus) とは、自動焦点(ピントを自動で合わせる)機能です。
どちらも非常に便利な機能ですが、時には意図しない位置にピントが合ったり、明るすぎる、暗すぎる写真・動画になってしまうことがあります。
iPhoneの標準カメラアプリでは、露出と焦点を合わせたい場所を長押しすると、AE・AFを固定する機能が備わっています。
この機能を使うことで、通行人や自動車が横切るなどした際にも、明るさが変わったり、ピンボケしたりしないように撮ることが可能です。
様々なアングルで撮影する
同じ被写体でも、多彩なアングルで撮影して編集することで、プロっぽく仕上げることが可能です。パンやチルトといった動きのテクニックを用いる他に、しゃがんだり、腕を上に伸ばしたりして目線を変えることもおすすめです。
道端に咲いている花や、犬猫といった動物をローアングルで撮影すると被写体と同じ目線で撮影できるほか、乗り物や建物といった大きな物体もローアングルで撮影すると、迫力を出すことが出来ます。
ボケを活用する
一眼カメラで撮影した写真や動画は、背景が綺麗にボケているものが多いです。
スマートフォンのカメラでも、条件次第では大きなボケを作ることが可能です。これによって、一眼カメラで撮ったような質感を出すこともできます。
そもそも、ボケは被写体と背景の距離によって生まれます。
カメラのピントが合う範囲を「被写界深度」と言います。背景となる物体が被写界深度の外側にあれば、ボケが発生するという仕組みです。一眼カメラ等は、スマートフォンのカメラに比べて被写界深度が浅い(ピントが合う範囲が狭い)ため、ボケを容易に発生させることができるのです。
一方、スマートフォンでも、被写体と背景の距離を大きく取ることで、ボケを生み出すことが可能です。また、望遠レンズの方が被写界深度は浅くなります。iPhoneXやiPhone13Proといったスマートフォンでは、望遠レンズが備わっています。標準カメラアプリでレンズを切り替えて撮影するのもオススメです!
この作例でも、iPhoneXSの望遠レンズを用いて撮影しています。
スマホ動画撮影の応用テクニック
これらの基本テクニックを抑えた上で、更に次のようなテクニックを活用すると、かなりカッコイイ動画に仕上がります!
これらは主に、編集の仕上げ方を先に考えた上で、撮影方法を逆算するテクニックとなっております。絵コンテや構成表を作ってから撮影に挑むのもいいかもしれません!
寄り・引きを意識する
”引き”の映像では、メインの被写体以外にも、周囲を広く写すことができます。また、建物などの大きな被写体を写す際も”引き”で撮影します。”引き”の映像では、昼・夜・夕方といった時間や、場所などを説明することが出来ます。
また、寄りの映像では、人物や物の状態、質感などを写すことができるため、人の感情や動作などを説明することが出来ます。
撮影の際に、様々なアングルで撮影すべきことを「基本テクニック」の方でご紹介しておりますが、”寄り” ”引き”も意識して撮影することで、メリハリのある映像を撮影することが可能です。
上下or左右に大きく振ってシーンを区切る
被写体を写した後、上下や左右にカメラを振って次のシーンに移るものです。
実際にスマホを大きく振り回す他、スローモードで撮影した動画に、後編集で緩急をつける方法もおすすめです
映像が切り替わる箇所には、編集の際に「ブラー」などのエフェクトを挿入し、スピード感を出しつつ自然に映像が切り替わるように処理することがあります。
※撮影の段階でスマホを大きく振る際は、周囲の人や物にぶつからないよう気をつけてください。
スロー・タイムラプスを活用する
基本テクニックの項目で、様々なアングルで撮影することが重要とお伝えしました。
これにスローやタイムラプスで撮影した映像をアクセントとして加えることで、カッコイイ仕上がりにすることができます。
街路樹や電柱等の障害物でシーンを区切る
右もしくは左に移動する映像を様々な場所で撮影し、街路樹や電柱などの障害物に画角が遮られるタイミングで場面転換を繰り返すというテクニックです。
使用する楽曲が撮影の段階で既に決まっている場合は、曲のリズムや尺の長さに合わせたスピードでスマホを動かすと、編集がしやすくなります。
スマホ撮影に役立つアイテム
ここまで、スマホ撮影のテクニックをいくつかご紹介させて頂きましたが、役立つアイテムをいくつか使うことで、更にプロフェッショナルな映像に仕上げることができるようになります!
スマホ用ライト
一眼カメラやシネマカメラでの撮影では、ストロボや専用の照明を用いてライティングを行うことがあります。これと同様に、スマートフォンによる撮影の際にも、ライティングを工夫することで、より高品質な映像を撮影することができます。
自撮り用のリングライトが有名ですが、こちらのProfoto C1/C1Plusのようなライトもおすすめです。
手のひらサイズで、クイズ番組の早押しボタンのような形をしています。スマホのライトを直接当てるよりも自然なライティングが可能です。また、ストロボとして使うこともできるので、動画だけでなく、写真を撮る際にも役に立つアイテムです。
スマホ用ジンバル
ぶれや振動を、モーターやジャイロを用いて軽減する機械です。
先程ご紹介したテクニックに加えてジンバルも用いることで、スマホをなめらかに動かすことや、歩きながら撮影してもぶれが少ない映像に仕上げることが可能です。
色々な製品が発売されていますが、個人的にはドローンメーカーとして有名なDJI製のOM5がオススメです。
まとめ
ということで、今回はスマートフォンでの動画の撮り方をご紹介させて頂きました。
工夫をくわえる事によって、スマホカメラの性能向上も相まって、まるで本格的なカメラで撮影したかのような映像を撮ることができます!
皆様もぜひこれらのテクニックを活用して動画を撮ってみてください!
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