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vol.08 URSA Mini Proのマウントを交換してみよう!

 

こんにちは!GIFTVOX 映像事業部イイヅカです。

 

弊社映像事業部では、BlackmagicDesign製のシネマカメラ・URSA Mini Pro 4.6K G2/12Kを保有しております。

 

URSAについて紹介をした過去記事はこちら

giftvox.hateblo.jp

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BlackmagicRAWや、12K(!)での撮影も可能なハイスペックなカメラですが、個人的に一番便利だと思うのが、ユーザー自らマウント交換をすることができる点だと思っています。

交換用マウントを購入し、付け替えを行うと様々なレンズが使用できます。また、道具とマウントさえあれば10分程度で交換可能なため、メーカーや代理店に持ち込む必要もありません。従って、「今日は小柄なEFマウントスチルレンズを使って撮影、明日はB4マウントに付け替えて大きいレンズを使用」といった運用も可能なわけです。

 

今回は、URSAの便利なマウント交換について解説していきたいと思います!

 

 

対応するマウントの一覧

EFマウント

キヤノン製一眼レフのマウント規格です。1万円台のスチル用レンズから、数百万円台のシネレンズに至るまで、数多くのラインナップが揃っていることがメリットです。また、電子接点も搭載されているため、ボディ側でAFやAEなどの機能を使うことも可能です。

PLマウントやB4マウントに比べ、安価にレンタル・購入できるレンズが多いため、弊社ではこのEFマウントを装着して使うことが一番多いです。

また、URSA Mini Pro 4.6K G2では、購入時にはEFマウントが装着されています。

 

Fマウント

ニコン製一眼レフのマウント規格です。誕生から60年以上が経った歴史あるマウントで、EFマウント同様に様々なメーカーから数多くのレンズが発売されています。

弊社では残念ながら使う機会が無いのですが、ニコンの一眼カメラをお使いの方がURSAを導入する際には、大活躍間違いなしでしょう。

 

PLマウント

ドイツの映画機材メーカーARRI(アーノルト&リヒター)が開発したマウント規格です。主に映画撮影用のカメラやレンズの規格として知られています。

弊社では、音楽ライブ配信の際などに、B4マウントやEFマウントと併せて使用することがあります。

また、URSA Mini Pro 12Kでは、購入時にPLマウントレンズが装着されています。

 

B4マウント

ソニーが開発した放送用カメラ・レンズの規格です。

イメージサークルがスーパー35mmよりも小さいため、URSAで使用する際にはクロップが必須です。

業務用の高価なレンズがほとんどですが、上記の通りクロップされることもあり、焦点距離を稼ぎやすいです。大きなホールやライブハウスなどで、最後方からの抜きカメラとして使用することがあります。

 

マウント交換方法

実際にマウント交換を行ってみましょう。

交換用マウントの他に、2mmの六角が必要です。

URSA Mini Pro 12K PLマウントからEFマウントへ

PLマウントの取り外し

六角で5箇所のネジを外し、レンズマウントを外します。

この際、シム(薄い金属板の部品)が外れないように気をつけてください。

 

バッフルツールを使って、PLバッフルを取り外します。

 

EFマウントの取り付け

EFマウントを、赤丸が12時の位置に来るように装着し、4箇所のネジを軽く締めます。

マウントがしっかりと正しい位置に装着されているのを確認の上、画像の順番でネジを締めます。

 

これで、URSA Mini Pro 12KでEFマウントレンズが使えるようになります。

SIGMAの105mm F1.4 DG HSMなど、高い解像度を持つスチルレンズで12K撮影を行うことも可能になります…!

 

URSA Mini Pro 4.6K G2 EFマウントからB4マウントへ

EFマウントの取り外し

六角ドライバーで、4箇所のネジを外します。

 

レンズマウントを外します。

この際、シム(薄い金属板の部品)が外れないように気をつけてください。

B4マウントの取り付け

   

B4マウントを、赤丸が12時の位置に来るように装着し、5箇所のネジを軽く締めます。

マウントがしっかりと正しい位置に装着されているのを確認の上、画像の順番でネジを締めます。

 

本体の電源を入れ、解像度を2K 16:9以下に設定の上、メニューを開き、「RECORD」タブ内の「WINDOW SENSOR」をオンにします。

※B4マウントレンズは、スーパー35mmのイメージサークルをカバーしていないため、クロップして撮影を行う必要があります。

 

こうしてB4マウントを装着すれば、放送用のレンズを使用することができます!

B4マウントレンズには、かなりの重量があるレンズも多いため、純正ショルダーキットや、Smallrigなどが販売している三脚アダプター・15mm径ロッド・レンズサポートが必須になるかと思います。

 

 

まとめ

そんなわけで、今回はURSA Mini Proのマウント交換についての記事でした!

小型軽量なスチル用レンズでロケ撮影を行った翌日に放送用レンズを付けて配信現場に持っていく、といった運用も可能なため、複数マウントのカメラを何台も保有する必要がなくなるわけです。

URSAを既に保有している方は、ぜひマウント交換でより多彩なレンズを装着して撮影してみてください!

 

 

 

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